★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻,
9話
9巻です。
ここから木蓮編、そしてクライマックスへと進んでいきます。
木蓮は内実はどういった人物なのか。
モテモテの中何故に捻くれた紫苑を選んだのか。
例の事件をどう捉えていたのか…。
そして、家を出た輪はどう行動するのか…。でしょうか。
表紙は輪。流石の主役っぷりです。
「
過去に向かって生きてるわけじゃない。」
子供の頃は「ふうーん??」って、過去がない分しっくりこなかった物語の主題です。
私は、大人になり本気で辛いと感じた時、人生はとにかく前向きにポジティブに生きなきゃっと思いました。辛い時に辛い事をあれこれ考えていても泥沼にハマるだけなんですよね。自力でどうにか出来る問題なら、そこまで重荷になっているわけないので。
今思えば、この作品から大事な事を教わっていたのかもしれません。
「未来に還る」
向いていくのは、目指したい場所だという事。詩的な表現ですけど、今になってなるほどなあって思いました。
紫苑は迷子になってしまった。
どちらなら幸せに向かえるのか、解らなくなってしまった、という事でしょうか。
過去の誤ちや、絶望をどう乗り越えるのか…という類似テーマで成田美名子さんの「サイファ」という少女漫画が好きです。深い人間心理を描いた作品がお好きな方にはおススメです。
春彦は、亜梨子の覚醒を促します。
春彦は輪の要望どおり亜梨子を目覚めさせます。キーワード部分だけという穏やかな覚醒ではないかもしれませんが、彼なりの方法で償いを目指している。真摯に過去と闘っています。
亜梨子は覚醒し、キチェが復活しました。迅ハの喜ぶ顔(笑)
行為の後にも何故キチェが残ったのか…は現在でも不明ですが、輪や紫苑にとってキチェが残ったのは救いな気がします。亜梨子が好きな歌を歌えば、緑は栄え、星が豊かになる。
木蓮としては、いい迷惑でしょうが(´・ω・`)
間島を襲撃し、田村に噛みつかせたい輪。
ここからは、木蓮編になります。
奇跡を具現化するとして「選ばれた存在」であるはずのキチェス。
しかし、木蓮にとっては両親から引き離されるという不幸な呪いの印でした。
木蓮はお金のために、祖父母に誘拐され、両親から離され、服を脱がされ、施設に入れられます。
さらには、元々キチェスの両親は短命であり、木蓮は一人残されてしまいます。
(亡くなったのは父親だけ?)
両親の愛を世間に否定され、木蓮は自身も恋をして、キチェを捨てることを夢見るようになります。
両親を亡くし、周囲の厳しい視線の中育った木蓮は
KK(地球)という惑星の存在を、父親の瞳の色のようだと
心の支えにするようになります。
紫苑がうやらんだ程に木蓮も恵まれてはいませんでした。幼い時分に孤児となったという点は同じだったのです。モードという親友は得られましたが、木蓮もまた世間を憎み、信用出来ず、孤独な思いを抱えた人でした。
キチェは情事後に消えます。
木蓮は、男女の営みによって普通の人間になることを望みます。
木蓮は人生をかけた恋愛に大きな夢を見ていました。
不良娘の木蓮は街で会った少年と恋仲になります。
しかし、相手の少年セヴ=オルーはキチェを捨てるなんて「
世間のいい笑い者」だと引いてしまいます。
ある日、大怪我をした父親を奇跡の力で救ってくれ、と言われます。
奇跡という大きすぎる期待に応えられず、何も出来なかった木蓮は、自身とキチェの力と、世間の男を信用しなくなります。
世間の風当たりを乗り越えてまで、自分のキチェを捨ててまで、自分という人間個人を見てくれる人などほぼ皆無だろう。木蓮の夢見る恋愛は、思い描いたよりずっと高い壁を持っていました。
木蓮が紫苑に惹かれた理由の一つに、世間の風当たりを真っ向から受け止める、という気の強さと捻くれっぷりにあったと思われます。
責任重視で小心者の柊(そもそも顔が好みじゃない)、同じく気の弱い秋海棠、イケメンだが優等生で理想家で世間体を大事にする玉蘭。
世の中からはみ出ているような紫苑が、キチェスではない一人の女として、自分を扱ってくれるように感じたのでしょうか。
完璧な美貌と知性を持った木蓮は女友達も作れず、上っ面以外を見てくれる男性とも出会えず、学校社会でも孤立します。
自信を持てない木蓮に、だったら思いっきり澄ました顔をしてやれ、と世話役のモードがアドバイスします。
木蓮の上品で気高い所作はこのあたりの心情で磨かれたようです。
結果、木蓮は月基地の男性陣のマドンナになりました。男性陣からは神格化され、紫苑からは僻まれ、槐や繻子蘭からは敬遠されイマイチ近づけずに終わります。
KK(地球)観測スタッフ入れ替え募集への応募に木蓮は自分が自分である為にどうしても必要だと周囲を説得しました。
生まれながらにレールが決められている中、木蓮はそれを踏み外す決断をします。
柊との初対面。木蓮は意外にも面食いでミーハーです。
紫苑含め皆が思っているほどには聖人ではないということが伝わります。
木蓮の玉蘭と紫苑への第一印象は、両方好みだと、ほぼほぼ互角でした。
二人の性格の差と、世間への考え方、加えて、より自分個人を必要している相手を選んだのだと思われます。
紫苑視点と比較すると面白いです。
紫苑と木蓮は正反対の性格に見えて、孤児であること、運命を呪っていること、世間と常識を憎んでいること…と共通点が多々あります。
木蓮は気品でバリアを貼り、紫苑は皮肉で自分を慰める…、表への現れ方は全く異なります。
紫苑は木蓮をキチェスとして敬いはしませんでした。
木蓮は自分を特別扱いしない紫苑に魅力を感じます。
幼少期からの理想どおりの
キチェのない自分単体を見てくれるハンサムな男性だったのです。
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