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ダクソ攻略メモ*よるた*

ダークソウルとブラッドボーン攻略で初心者向けステ振り・武器。 RO支援ジュデックスABの狩場・ステ・装備。 ゲーム感想。

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ネタバレを多数含みます。

結局、プレイを続けていて二周目をクリアしました。
一周目クリアしてからこの一ヶ月ずっと
「閃の軌跡Ⅰ&Ⅱ」という物語がどういう物語なのかを考えていました。

この物語が持っているメッセージとは何か、について私なりの解釈を
これから語っていこうと思います。

題して、【本当は怖い英雄伝説】......(笑)




私は、安易に内戦に干渉する7組も、父親に従い他国へと侵攻したリィンも
なんて主体性のない人達だ、と思っていました。

けれど、戦争の英雄は決してカッコイイだけのものじゃない、という内容を描いたのだとしたら
TVゲームのテーマとしては、王道らしいメッセージだと、今では受け止めています。

けれども、大量破壊兵器で他国を侵略する主人公を正当化する話は
当然ながら人を選び、何割かのプレイヤーに不快を与える話になると思います。

そして、何割かの人は主人公に感情移入し、侵略行為を自然に受け入れることになります。
それこそが、このゲームが浮き彫りにする『人間の本質』というものなのかもしれません。

この物語は、多くの人間の感想をもって、締めくくられるという
ある意味既存の「ヒーローもの」に対するアンチテーゼの意味合いを
持っている、と感じました。

 


☆「閃の軌跡」という「一人の人間」の英雄伝説

納得していることですから」
義理は果たした」
「クロスベルについては学生の俺が口出しすることじゃない
という言葉の解釈について。

外伝と後日譚では、リィンの心情や動機がほとんど語られません。
上記の3発言から類推するしかないのかな、と思います。

また、オリビエからは「英雄とはいえ普通に悩む一人の人間」という手紙を受け取ります。

数少ない作中の発言から、リィンはどういう人間なのか、と考えてみました。


結論から言うと、私はリィンについて
親から必要とされることを望む子供』なのかな、と思いました。

クレアやレクターに対して、リィンは大人気ない態度をとり続けています。
不満があるんだったら、出兵拒否をすればいいのに、
それについては「納得していることですから」なんだそう。
リィンは、出兵したことについては納得していました。
 
では、リィンがクレアやレクターに示す不満の内訳はなんだろう、と悩んでいました。
その内実は、親に自分のことを気遣って欲しいという「甘え」なのではないでしょうか。
5才かそこらで別れたままの子供の気持ちで、リィンは父親に甘えているのでは、と感じました。

リィンはクラスメイトに、クロスベルの街を歩いたけど居心地は悪かった、と言っています。
つまり、リィンは自分は侵略者だという罪悪感を抱えているのかな、と思います。
けれども、「クロスベル併合については学生の俺が口出しすることじゃない」とも言っています。
(「俺の知ったことじゃない」だったかもしれません。)
リィンはクロスベル併合という政治判断に対して、
少なくとも明確な反対意見は持っていないようです。

また、リィンはトヴァルと、
「あの日何があったのかはプライベートに関することは聞いていない」
という問答をしています。
ここから類推するに、リィンの出兵理由は政治起因ではなく、
プライベートな理由に因るものなのではないでしょうか。

また、リィンは遊撃士への誘いをはっきり断っています。
リィンが見出した道は、不特定多数の人間への奉仕の道ではないようです。

リィンは帝国へ帰還する際に、「義理は果たした」と言っていました。
義理とは何でしょう。簡単に思いつくのが、親子の義理です。

以上から、リィンは父親の望みを叶えるために、
息子として出兵したのではないかと類推できます。

つまり、リィンは国を守るという「英雄」としての判断でなく
親子という事情を優先させた「一人の人間」なのではないでしょうか。

※私の解釈であり、今後新たな情報が出てくることで
意味をなさなくなる可能性は多々あります。




一人遺された娘を守るために軍を抜けたカシウスや、
一人遺された娘を守るために母国の情勢を変えようと戦ったアリオスと
同じように、八葉一刀流のリィンは、
国のためではなく血縁者との関係性で戦うことを選んだのかもしれません。

たしかアリオスはこんな言葉を発していました。
「フフ、いいだろう。八葉一刀流、二の型奥義皆伝、アリオス・マクレイン…
一身上の都合により、義に背き、道を外れ、勝手を貫かせてもらう!
来るがいい──特務支援課!」
まさにこの言葉は、軌跡シリーズという物語そのものを示しているのかもしれません。


軌跡シリーズは個人の事情のために戦う英雄を描いた物語であり、
立ちふさがる敵は、社会によって故郷を滅ぼされたレーヴェだったり
社会のために自我を犠牲にした(?)キーアだったりと、
皆、社会に捨てられた犠牲者なのかもしれません。


リィンは祖父への情で帝国に内戦を起こしたクロウに影響されて
子供としての本能で侵略戦争に参加したのかも、と思いました。
7組も同じです。家族を助けるために中立という大義を崩して正規軍に味方しました。

そう考えれば、自立を目指していた7組メンバーが最後には
二年制の仕官学院をわざわざ一年で去って、親元に戻るという結末も理解できます。

個人は大義のためではなく、一人の人間としてしか行動できない、
という物語なのかもしれません。




「閃の軌跡Ⅱ」についての感想として
Ⅶ組の絆(笑)
中立(笑)
・絆イベントは心に残らない
・絆イベントは、綺麗事でお互いを励ましあう自己啓発セミナー
・Ⅶ組の連中は、お互いに本音をぶつけ合わない
・リィンは八方美人のとんだスケコマシだ。
などなど酷評が多々みられますが、その通りなのです。

この解釈で再度、個々のエピソードを見ていくと、それぞれのシーンは綺麗に繋がります。
個々のエピソードもキャラクター設定も無意味ではなく、
それぞれの個人が、「7組の絆」や「中立」という大義よりも
自己の都合や家族の絆を優先させた行動をとっていきます。

捨て子で自分の存在価値を認めてもらうことを望むリィン
出会う先でそれぞれの人々の希望を叶えていきます。

親と過ごせず寂しい思いを抱えるアリサは、母親に絡んでいきます。

父親を尊敬するラウラは、「剣の道」(笑)に非常に拘ります。

家族思いの父親と姉を気遣うエリオットは、ガレリア要塞防衛にリィンを巻き込み
さらには、双竜橋奪還まで正規軍に協力します。

父親と兄の方針へと同意出来ないユーシスは、
ケルディック焼き討ちへの決着点として、身内による逮捕を行います。

父親を尊敬するマキアスは、もちろん離宮奪還に尽力します。

故郷を愛するガイウスは、ノルドの監視棟を奪還します。

家族に何故置いていかれたのか納得できないフィーは、家族を追いかけます。

婆様と姉弟子に使命を教えられたエマは、魔女として機神を起動者に託します。

<<子供達>>としてオジサンに命令されたミリアムは、7組に潜入して、そして去ります。

父親に賛同できないアンゼリカは、正面対決をして家族円満を取り戻します。

祖父を亡くしたクロウは、その死の間接的な原因に復讐を試みます。
クロウの大義が過去作の悪役・レーヴェやアリオス等と比較しても
中途半端であった理由が分かります。
クロウや帝国解放戦線は守るものを失い、一人遺された自分のために
死に場所を求めて、銃の引鉄を引いたのでしょう。

ヨシュアの社会への不信感の反映であるレーヴェや
ロイドが乗り越えるべき兄の死の原因とも言えるアリオスとは違い
クロウはリィンにとっては同情すべき仲間であり、
ただ保護者を求める似たもの同士として、描かれているのかもしれません。

アルフィンは、両親と弟を助け出します。

そして、結果的にリィンは義理の妹とも再会を果たしました。
リィンがエリゼを過剰に気遣う理由についても勘付くところが出てきました。

両親の実の娘であるエリゼに怖がられたら、
拾い子でしかないリィンはユミルでの居場所を失う、
彼はそれを恐れているのではないでしょうか。
だから無意識に「妹を家族として愛している」と思い込んでいるのでしょう。

生徒会の手伝いや遊撃士の真似事にも説明がついてきます。
リィンは他者に必要とされたい、という強い欲求を抱いています。
リィン自身が望まれたいという願いを叶えるために
各地でクエストをこなしている、とも読み取れます。

リィンは最後のエンディング前には、実に晴れやかな顔で歩いていきます。
実の父親に望まれたことを果たすことが出来て 、自分が「息子」になれて
彼はやっと安心を得られたのかもしれません。
7組メンバーにとっては、ハッピーエンドだったのかなと思いました。




もちろん、この物語は子供向けの王道ヒーローものとして、
人々の願いを叶え、平和を取り戻す「英雄」物語としても解釈は可能です。

しかしながら、それぞれが綺麗事を言いながらも
自分勝手に動いているだけの、「一人の人間」を描いた物語としても
解釈は十分に可能なように出来ているようです。

ゲームとして、プレイ中にあまり楽しめず、つまらなかったと思いましたが
物語としては、あまりに複雑すぎるものの、筋はあるストーリーだったと感じました。

ただ、同じテーマを取り扱うのであれば、
巷によくある、ダークソウルやラストオブアスやGTAなど
血生臭く、綺麗事を言わないダーティヒーローを描いてくれた方が分り易いし
ゲームとしても楽しめると思いました。

そんな超人の話ではなく、
建前を言わなければ社会に居場所を見つけられない
ごくごく普通の人達のお話のようです。





・周回後のネタバレありの感想を別の日記に分けました。
・一周クリア直後に感じたストーリーに対しての疑問などは、下記の考察ページ
長ったらしく、細かく語ってみようかと思います。 
・個々のキャラクターについて思うことは、キャラ語りページで語ってみます。 

*空の軌跡・零の軌跡 感想
*閃の軌跡Ⅱ感想・①序章,②第一部,③クリア後,
  ④考察,⑤キャラ,⑥経営戦略,⑦あにきゃん
  ⑧周回後の感想
*Ysシリーズ感想
*ぐるみん等紹介


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