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ダクソ攻略メモ*よるた*

ダークソウルとブラッドボーン攻略で初心者向けステ振り・武器。 RO支援ジュデックスABの狩場・ステ・装備。 ゲーム感想。

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★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻, 9話


別冊花とゆめ 2016年4月号(2/26発売)を購入してしまいました。
勢いって怖い…。
ネタバレありの感想を書いていきます。



「ぼくは地球と歌う」9話

ヘンルーカが輪をESPで吹っ飛ばします。
輪は頭から血を流して倒れます。

迅八が輪を起こそうとするのを、「動かさない方がいい」と一成が止めます。

輪がむくりと起き上がります。

大介が、「髪が黒くなってないか」と呟きます。
春彦は、「紫苑に見える」と驚きます。

ヘンルーカは輪に「お前が悪い。お前は前菜にする」と言います。

輪(紫苑)はブチ切れてます。
「今 お望みの 前菜が行きますよぉ」
ヘンルーカに向かって跳びます。

亜梨子は蓮から男だけで集まっていると聞いて、飲み屋に向かっていると桜に電話します。

居酒屋「ろばた」からは煙が出ており、客が外に避難して大騒ぎになっていました。



室内ではヘンルーカと輪がESP戦を繰り広げます。

「お前の女房は先に喰うぞ」と少女は言います。

そこに亜梨子が駆け込んできます。
「早く逃げるの!」

輪は焦って叫びます。
「来んなありす」

ヘンルーカが亜梨子に飛びかかった時、ヘンルーカの意識は猫のオイに突然戻りました。

亜梨子は失神した少女を介抱します。

男性陣は口を開けて、呆然としています。


一方、蓮は夢を見ます。
夢の中でキチェスの世話役に「そろそろ起きませんと。ロジオン」と声を掛けられていました。

ベッドの上で布団にくるまり泣きながらロジオンは「嫌いだ…アスワドなんてさ」と返事をします。

夢から覚めた蓮は、「最近いくらでも寝れるなあ」とぼやきます。


(おしまい)
来月号はお休みです


おお、ついに蓮も覚醒ですかあ!
ぼく地球のわくわくを思い出しました。
輪がイケメンっぽくてニヤニヤ出来ました。キレてる輪を見るのも久しぶりです。

ヘンルーカは猫のオイに操られてるのでしょうか…。サイコメトリとか?

能力を喰うって吸い取られちゃうんでしょうか、ソルやティモシーは自分の能力使えるみたいですが…。うーん。

次回が楽しみです。


別冊花とゆめを始めて買いましたが、子供の頃好きだった作家さんがいっぽい書いていて、途中からでも楽しめました!



★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻, 9話



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★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻, 9話


ぼく地球の3部「ぼくは地球と歌う」が発売されまして、読んでみたので感想を書いてみたいと思います。

最近発売された作品なので、画像の多用はちょっとやめておきます。扉絵だけにしときます。

作者さんももうお歳でしょうし、漫画描きは肉体労働でもあるので、公式スピンオフといった軽〜い気持ちで楽しんでいきたいと思っています。熱いファンの皆様も作者さんやカチコに暖かく見てあげて下さい…。ぼく地球以上の完成度は体力ないといくら天才でも厳しいと思いますです(;´Д`A



舞台はボク月から4年後、輪が28歳、蓮が11歳になっています。亜梨子は37歳…。我らのマドンナが…;;

蓮がメインの主人公らしいです。
といっても、現状は輪中心に見えます。私は輪ファンなので、嬉しいですけど、蓮を成長させるために何処かで強制退場があるんじゃないかとドキドキしています。

【1話】
第1話は亜梨子のCM撮影に付き合っている輪と蓮とちまこから始まります。
今回は東京タワーに加えて、富士山もシンボルとして出てくるそうで、スケールの大きな話になりそうです。
そのうち地震とか火山とかが出てくるのかなぁ。
撮影所の外で遊んでいたら、蓮はショートカットの猫耳美少女の白昼夢?を見ます。

帰宅後、ソファーでうたた寝している輪は久々の月基地の夢で木蓮から「パスワード」を確認されます。「キィワード」という言葉でなかったことから輪は木蓮はニセモノで誰かのイタヅラだと察知します。木蓮は例の美少女にと変化し、「東京タワーをよこせ」と言い出します。



【2話】
夢に出てきた少女に「小物じゃ話にならん。紫苑を出せ」と言われてブチ切れる輪。

夢から覚めた後、紫苑から入れ替わる練習しようと言われる。
紫苑は同じ目線で蓮に会いたいんだ、と木蓮に言われ、輪は黒い髪に変化させて蓮の部屋を訪れる。

部屋に来た輪を見て、蓮はブレンド率は40%イケメン(紫苑)入ってるでしょ、と見抜きます。
蓮はカチコの事で悩んでおり、父親じゃなくイケメンに相談したいんだ、と言います。

蓮はキチェスとしても特異な音を聞く能力に目覚めており、カチコに「電波」「痛い」と貶される事に悩んでいました。



【3話】
今年の会合は亜梨子の家で行われました。一成と桜の子供は杏(あんず)という女の子です。
「37歳になったんだから結婚しろ」と桜が未だ独身の迅八・春彦・大介に忠告します。
蓮は、「月組と生粋の地球人は音が違うから難しい」と言います。
月組からも亜梨子からも意味が理解されずに蓮は泣き出してしまいます。

更に、話題は夢の話になります。ほぼ全員が木蓮から「パスワード」を聞かれていました。
輪は自家用車のフロントガラスに書き置きを発見します。張り紙には、ピラミッド型の三角柱の絵が描かれており「これなーに?」と文字が記載されていました。



【4話】
ちまこがノートpcを触っているとメールが届きます。4年前にも来たティモシーのウイルス付きメールでした。ティモシーにSが出たと嗅ぎつかれてしまいます。

EPIAではティモシーがSを見つけたとはしゃぎます。ヘンルーカという眠り姫に会いに行きましたが、部屋に居たのは女装したソルでした。
ヘンルーカは三角柱の物体を盗み、ソルの姿で脱走していました。どうやら他人の能力を使えるようです。
カチコは未来路からしばらく失踪する、と連絡を受けます。



【5話】
ちまこは蓮に相談します。来年、小さな蓮から連絡が来て、輪が死んだらどうする?と警告します。

蓮は、カチコとゲーム対戦中の輪に訪ねました。
「あの三角形のモノどうした?」と。
輪は「なくなった」と答えました。



【6話】
カチコが三角柱を輪の机から取って、投げ捨てたと白状しました。
蓮はカチコに怒り、大喧嘩が始まります。

輪は月基地の男性陣から飲み屋に誘われていましたが、ケンカで行けないと、一成に連絡を入れます。

ところが、既に居酒屋には輪の姿をした何者かがいました。

居酒屋では、迅八と大介、春彦、一成が夢の件で輪を問い詰めようとしていました。大介は、責任者システムとサージャリムの祭壇の存在を示唆します。

輪からの電話で、目の前に居るのは輪に化けた何者かとという事が分かります。

【7話】

居酒屋に輪が到着します。
輪に化けていたのはヘンルーカでした。
ヘンルーカはお前らのESPを喰らってやると言い出し、超能力で輪を襲いました。



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1巻, 9話



11巻、12巻です。
ついに、クライマックスです!!
ここまできたら、ネタバレよりも感想メインで書いていこうかなと思います。
興味ありましたら、ぼく地球、ぜひぜひ原作を読んでみて下さい!
忘れられない物語になると思います。

簡略化するために、輪と亜梨子メインで記載していきます。
田村や未来路、迅八など脇役にも見せ場や葛藤などは描かれるのですが
そちらは、原作を読んでいただく・・・ということで
ここでは、話の主題でもある複雑な輪の心情をメインにして追っていきたいと思います。



大介のキーワードの件で人質を取るという乱暴な手段を取ったこともあり、他の月メンバーと田村春彦が協調し、亜梨子のキーワードを守ろうとします。
更には、亜梨子の弟のはじめまで亜梨子を守る活動に参加し出します。

迅ハなんてムキになっているようにまで感じます。

亜梨子は覚醒中で現実に意識が集中していないのか、ただただ流されるだけです。
大人しいヒロインという性格設定があるためあまり違和感はありませんが、輪との全面対立に亜梨子が反論しない事は不思議です。

亜梨子は夢がこれから、例の事件へと進んでいく事を恐れています。それを言い出す事が出来ず、一人夢に怯えています。
春彦が会いに来ると聞いて家を飛び出してしまいます



街を彷徨ううちに春彦と再会してしまいます。京都で亜梨子に覚醒を促した春彦に再会したくなかったと告白します。

木蓮が紫苑を愛していたのかどうか、それをはっきりさせないと、亜梨子も輪も先に進めないと春彦は言います。

春彦が輪から依頼された仕事はキーワードを思い出させるまでだけでしたが、春彦は亜梨子にきちんと最後まで覚醒してもらいその結果から輪と話してもらうことを目指します。
後編のボク月での春彦と輪の会話から察するに、春彦は亜梨子に惚れているようですが、この時点では春彦はとにかく輪を救い出さないととそちらを優先しているようです。
一方の迅ハは事態解決よりも輪に亜梨子を取られたくないという気持ちが勝っているように感じます。



亜梨子は春彦との会話の中、記憶を取り戻します。
木蓮こそが紫苑に愛されていなかった、と言います。まあ、紫苑目線でも事件前はあまり木蓮を思い遣っているようには思えませんでした…。



玉蘭に、二人の中を認めてくれないなら、皆と離れて二人で暮らすと話す木蓮。
木蓮の全てを賭けた必死の説得で、ついに紫苑の排斥は解除されました

木蓮は紫苑は玉蘭に寂しさをアピールするために自分利用しただけだ、と思います。
紫苑目線では紫苑は木蓮の涙から紫苑自身が彼女を求めていたことに気づきますが、その後の真意は最後まで木蓮には伝わらなかったようです。

ま、まあ、きちんと誠意を尽くして愛を伝えなかった紫苑の方が悪いと私は思います…。
紫苑はラズロを除き、自身が愛された事がないので、人に愛情を伝える方法がわからなかったのかもしれません。

婚約後に紫苑は嫌味も言わずずっと優しかったそうですが、木蓮は罪悪感から我慢していると勘違いしていたようですね。

婚約してから木蓮が亡くなるまでにはそこそこの期間があったように思えますが、ずっと二人の気持ちには誤解があったようです。なかなか口に出せず、伝えられなかったという気持ちも少し分かります。



春彦は亜梨子に、輪の亜梨子への真摯な想いを出来るだけ伝えようと言葉を尽くします。
輪は亜梨子をずっと一途に想っていること、木蓮はたしかに紫苑を見つめていたこと、輪は9年の歳月と孤独と闘い続けている、と語ります。

春彦は自分で定めた「亜梨子に輪の孤独を伝える」というゴールまで遂に完走しました。



最期のバトンは亜梨子に託されます。
春彦は、輪と亜梨子の二人で愛しているのか、そうでないのか確かめてこれから先どうするかを決めたらいい、と言います。
亜梨子が「愛していない」と言えば輪は気力を失うし、愛しているなら気持ちを確かめた方がいい、と。

亜梨子は輪と正面から向き合って語るしかないということを理解します。



未来路が輪に絡んでいる間に、田村は警察に事情聴取され、春彦は倒れて綾子は病院へと付き添い、はじめは輪の両親へ説得に行きます。
ホテルに一人残った亜梨子を間島が誘拐します。




ついに、最終巻です。


輪は間島に亜梨子を、森の診療所まで運ばせます。

輪が家出して以来の再会を果たします。
最期の会話は7巻でしたから後半は殆ど二人は話せていません。
輪は亜梨子にそっと触れます。

このシーンの輪の触れ方はとても8歳には見えません。熟成された深い愛情が伝わってくる場面だと思います。

輪は確かに亜梨子を求めています。しかし、話を聞くうちに亜梨子は輪の内面の矛盾に気がついていきます。

キーワードを収集する目的の一つは基地の破壊でした。
そしてもう一つは、基地をコントロールして地球上から戦争を亡くすことにありました。



亜梨子はやっと、輪が何に苦しみ、何と闘っているのかを理解します。
輪の中に育つ紫苑の記憶に、幼い輪の自我は押し潰されそうになっていました。

コントロールを求めるのは紫苑の記憶であり、輪自身は爆破によって夢から解放される事を望んでいました。





亜梨子は東京タワーを爆破する、という条件で輪に木蓮のキーワードを教えます。
亜梨子は幼い輪には真っ白な未来があるから、それを譲ってはダメだと輪を諭します。


他メンバーと田村未来路に駆け付けられて、輪は東京タワーへと向かいます。



皆が其々「過去に囚われるな」と輪を止めます。
輪は「悪夢ではなく、こっちが現実だと思える材料が欲しい」と叫びます。
亜梨子は「輪が恐れているのは紫苑の記憶に負けて自分自身が消えることだ」と言います。「月基地を爆破出来れば輪は乗り越えられる」と。

ボク月で未来路が語るには、輪は紫苑への罪悪感で動いています。平和な国で両親に囲まれて平穏に生きて申し訳ない、どうにか地球を守らなくてはという気持ちで突き動かされています。
同じく大人になった輪が語るには、『はじめは紫苑の力強さに憧れて、そのうち不幸な境遇だった紫苑を笑わせてみたくなる』、と分析しています。
この時の輪を支配しているのは、【紫苑の狂う前までの記憶】から輪自身が解釈した想いです。ボク月で、中学生になった輪は、【狂ったあとの紫苑】は多分『普通に人と関わって生きることを望んだ』、と解釈したと説明されます。紫苑自身も『怒り狂ってパスワードのヒントを探しながら、戦争出来る地球人を羨んでいたのかもしれない』と気づかされた、と語っていました。

木蓮の遺言は「地球を見守って」でした。遺された紫苑はそれを忠実に実行しようとします。ある日地球上で戦争が起こりました。怒り狂った紫苑はその戦争をコントロールしようと皆の遺品からパスワードを探ります。そのうちに狂っていき、夢の記憶もあやふやになっていった様です。

その記憶までを夢に見た幼い少年の輪は強い罪悪感を抱えます。なんとかキーワードを集めて晩年の紫苑の願いを達成したいと考えたようです。
しかし、日増しに紫苑の記憶が残す想いは輪の人格を侵食していった。輪は紫苑が輪自身を消す事を恐れて、記憶を抱えきれなくなった。よって、輪の身体の中で紫苑と輪が共存しながら争っていたようです。


うーん、ややこしいですね…。
一応作中の説明を参照してはいますが、私個人の解釈が入っているかもしれません。
まだシリーズとしては継続中のため今後も作中やコラムにて説明が入る可能性はあると思います。


ボク月にて、輪は「いつだってオレの意識は残ってた」と言っています。
紫苑は輪の身体を勝手にコントロールすることは可能なようですが、ぼく地球の時点では紫苑自身が輪の身体を動かしていたわけではありません。
つまり、紫苑の夢を見た輪が、紫苑の遺志を果たそうとして動いている部分が強いのではないかと推測します。

輪にはこの後性格の似た妹の円(まどか)が生まれます。円に対して桜は「あんたは輪そっくり。輪も企む企む、計画練る練る」と言います。対して紫苑は、嘘をついたりややこしい手段に訴えるというより直接的な手段を好むように見えますので、秋と紫苑を入れ替えようという作戦などは、幼い輪自身が立てた計画なのかなぁと思っています。
もっとも、8歳の輪は30歳前後の紫苑から内面や思考回路にいたるまで多大な影響を受けているでしょうから、もはやどっちが犯人と切り分けるのは難しいのかもしれません。


亜梨子の命を賭けた説得により、輪は爆破を選びましたが、爆破命令は通りませんでした。
紫苑は狂ってから木蓮の立体映像投影装置を作り、感謝祭での木蓮の歌う姿を一定時間ごとに再生するようにしました。よって、月面基地は既に植物に覆われ、機能していません。木蓮の歌は地球に届き、緑を増やし続けています。


輪は失神します。
亜梨子は月基地組6人で脳波を繋げて、輪を夢から覚まそうとします。


目覚めた輪に亜梨子は告白しました。
輪は亜梨子の想いを受け止めました。
長い時をこえて、二人はやっとお互いが本当に好き合っていることを理解しました。


最終話ではその5年後、小6になった輪と亜梨子が描かれます。
なんと、一成と桜がくっついています。
繻子蘭の長い想いは実を結び、一成は新しい人生を歩み始めました。




 めでたしめでたし。
(第一部「ぼくの地球を守って」完)




第2部の「ボクを包む月の光」は16年後、輪が23歳、蓮が7歳、第3部の「ぼくは地球と歌う」は更に4年後の輪が28歳、蓮が11歳のお話です。(たしか)

輪と亜梨子は、結婚し(順序は逆)、長男の蓮(レン)と、長女の地球子(ちまこ)を授かります。また、未来路の一人娘である日路子(カチコ)と同居しています。
一成と桜は、長く夫婦2人生活でしたが、やがて杏(あんず)という長女が生まれます。

ぼく歌においても、37歳の迅八・春彦・大介は独身です。3人とも亜梨子(木蓮?)を忘れていないようです。



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10巻です。
木蓮編も盛り上がってきます。



表紙はラブラブな紫苑と木蓮。



第3部「ぼくは地球と歌う」にも出てくるサージャリム(神様)の祭壇はここで出てきます。



玉蘭は木蓮に優しく接します。



紫苑は木蓮にきつく接します。



秋海棠は木蓮に対して、玉蘭が木蓮に惹かれていること、それにより紫苑が玉蘭に対するからかいとして、女性を利用するかもしれない、と警告します。



紫苑は、キチェスとして神に選ばれた存在である木蓮に絡みます。



落ち込んだ木蓮は、歌うことで自分を慰めます。





冷たいが理想のタイプの紫苑、
優しく真面目な玉蘭。
木蓮の気持ちは揺れ動きます





木蓮は、自分の恋愛心に悩みます。
この段階では木蓮の中で二人の男性の比重はほぼ同じようです。
柊と秋海棠はそもそも恋愛対象ではなかったようです。
今でも春彦も大介もひきづっていそうなのに(T ^ T)



木蓮は玉蘭からの好意も影響して、繻子蘭や槐とは親しくなれません。
自由を手に入れて飛び込んだKKにおいても木蓮は友人を作れず寂しい思いをします。



繻子蘭はかなり槐よりでした。
美人な木蓮に反感もあったのでしょうが、槐への憧れは友情以上のものがあったのかもしれません。





木蓮はお酒に酔った勢いで、玉蘭に槐にくっつけばいい、と言っています。
木蓮にとっては、この時点では玉蘭は将来を考えられる相手ではないようです。



玉蘭は木蓮に対して積極的にアピールをします。







木蓮は玉蘭から誠実なプロポーズをされます。
木蓮は困惑します。





全滅が知らされ、玉蘭は木蓮にキチェスとして奇跡を起こしてくれ、と願います。
何も出来ない木蓮はショックを受けます。





これから先、私をただの人間として見てくれる人など居ない
木蓮は絶望します。







紫苑が自分を普通の人間として扱ってくれ、木蓮はやっと自分の不安を吐露することが出来ました



紫苑はKK降下論を唱え、危険思想として更迭されてしまいます。
それはおかしい、と木蓮は反対します。



いざという時にキチェスとして過剰な責務を期待されたことにより木蓮は玉蘭に対して距離を置きます
木蓮の気持ちが紫苑に傾いた事により、玉蘭は紫苑を憎みます。
紫苑は危険な男で、木蓮のためにも更迭した方が良いと言います。
玉蘭はもはやKK降下の賛否を論じていません。極限状態による混乱やライバルへの嫉妬、落とせると思った女性が離れていく焦りにより、冷静さを欠いています。

ここまでの亜梨子の夢を迅ハと一成は超能力で覗き見ました。
以前、迅ハは木蓮は玉蘭に惚れていた、と言いますが、木蓮視点では紫苑に傾いていた事が分かります。
迅ハは木蓮の夢にショックを受けます。

迅ハも、玉蘭のように、都合の良い点ばかり見るという性格のようです。玉蘭は木蓮が紫苑と婚約したのは陵辱されたからだと信じていました。
迅ハ自身も亜梨子は落とせると手ごたえを感じていたのでしょうか。ボク月でまで、20年近く想いをひきづっていると可哀想に思います。


ここで、玉蘭が紫苑について語ります。
「幼いながら、世間の風を真っ向から受け止めている彼は僕を惹きつけずにはおかなかった」
世間体を気にしすぎる性格の玉蘭にとって、強く生きる紫苑は魅力的だったようです。
若い頃から玉蘭も紫苑もたしかに互いに尊敬もし合っていたのだと思います。







紫苑が木蓮を誘惑します。
紫苑目線では木蓮は玉蘭のことを想っていると思われましたが、木蓮視点では木蓮は紫苑に惹かれています





木蓮は紫苑を信じ、キチェを捨てる覚悟を決めます。
木蓮視点では、確かに木蓮は紫苑に魅きつけられていました。
例の事件は少なくとも両者の合意から始まったという事が分かりました。



一方、現実では修学旅行が各校終わります。
大介と迅ハはキーワード管理について電話で話し始めます。



声音を変えて、迅ハを演じていた輪は大介から亜梨子の覚醒を知らされます。



電話でキーワードを聞き出すことを失敗した輪は大介を恐喝していきます

この大介を輪が追い詰めるシーンは作中全体の中でも輪の狂気を強く感じるシーンです。

1つ目で迅ハ演じて聞き出そうとして、
2つ目の作戦で弟を人質に取ります。
さらに、3つ目の手段として柊の決断が7人を殺したと糾弾します。
4つ目に、大介の反論であるシステムの否定をします。
論破され、結果責任を問われ、精神的に追い詰められた大介を弟の危機で落としていきます。

私の朧げな記憶では、作者さんがこのシーンは当初はここまでのボリュームではなかったとおっしゃってたように思います。
まさにキャラクターが自分で動いたように感じた、とそのような記載が単行本にはあったかと記憶しています。

作者の中でも、物語の構成上の都合という理屈を超えて、輪は親に否定され狂気に呑まれていったのではないでしょうか。このシーンの輪は実に生き生きとしています。今読んでも背筋にゾクリと悪寒が走ります。



大介は輪に糾弾され、泣き出してしまいます。



この責任者特権システムはぼく歌にも出てきます。





だからオレだけは誤魔化されずに責めてやろう
紫苑は最初から降下すべきと述べていた。柊が渋った事で結果的に7人も月で全滅します。大介は当時の判断を後悔していました。





精神をボロボロにされて、大介はキーワードを吐き出します。
責任を恐れて7人を見殺しにした事を後悔して、両親の留守に預かった弟の安全を選びます。

輪もまた手段を選ぶ余裕がない程追い詰められています。


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9巻です。
ここから木蓮編、そしてクライマックスへと進んでいきます。

木蓮は内実はどういった人物なのか。
モテモテの中何故に捻くれた紫苑を選んだのか。
例の事件をどう捉えていたのか…。
そして、家を出た輪はどう行動するのか…。でしょうか。



表紙は輪。流石の主役っぷりです。



過去に向かって生きてるわけじゃない。」
子供の頃は「ふうーん??」って、過去がない分しっくりこなかった物語の主題です。

私は、大人になり本気で辛いと感じた時、人生はとにかく前向きにポジティブに生きなきゃっと思いました。辛い時に辛い事をあれこれ考えていても泥沼にハマるだけなんですよね。自力でどうにか出来る問題なら、そこまで重荷になっているわけないので。
今思えば、この作品から大事な事を教わっていたのかもしれません。

「未来に還る」
向いていくのは、目指したい場所だという事。詩的な表現ですけど、今になってなるほどなあって思いました。



紫苑は迷子になってしまった。
どちらなら幸せに向かえるのか、解らなくなってしまった、という事でしょうか。

過去の誤ちや、絶望をどう乗り越えるのか…という類似テーマで成田美名子さんの「サイファ」という少女漫画が好きです。深い人間心理を描いた作品がお好きな方にはおススメです。



春彦は、亜梨子の覚醒を促します。
春彦は輪の要望どおり亜梨子を目覚めさせます。キーワード部分だけという穏やかな覚醒ではないかもしれませんが、彼なりの方法で償いを目指している。真摯に過去と闘っています。



亜梨子は覚醒し、キチェが復活しました。迅ハの喜ぶ顔(笑)
行為の後にも何故キチェが残ったのか…は現在でも不明ですが、輪や紫苑にとってキチェが残ったのは救いな気がします。亜梨子が好きな歌を歌えば、緑は栄え、星が豊かになる。
木蓮としては、いい迷惑でしょうが(´・ω・`)



間島を襲撃し、田村に噛みつかせたい輪。

ここからは、木蓮編になります。



奇跡を具現化するとして「選ばれた存在」であるはずのキチェス。
しかし、木蓮にとっては両親から引き離されるという不幸な呪いの印でした。



木蓮はお金のために、祖父母に誘拐され、両親から離され、服を脱がされ、施設に入れられます。
さらには、元々キチェスの両親は短命であり、木蓮は一人残されてしまいます。
(亡くなったのは父親だけ?)



両親の愛を世間に否定され、木蓮は自身も恋をして、キチェを捨てることを夢見るようになります。



両親を亡くし、周囲の厳しい視線の中育った木蓮はKK(地球)という惑星の存在を、父親の瞳の色のようだと心の支えにするようになります

紫苑がうやらんだ程に木蓮も恵まれてはいませんでした。幼い時分に孤児となったという点は同じだったのです。モードという親友は得られましたが、木蓮もまた世間を憎み、信用出来ず、孤独な思いを抱えた人でした。



キチェは情事後に消えます。
木蓮は、男女の営みによって普通の人間になることを望みます。





木蓮は人生をかけた恋愛に大きな夢を見ていました。



不良娘の木蓮は街で会った少年と恋仲になります。



しかし、相手の少年セヴ=オルーはキチェを捨てるなんて「世間のいい笑い者」だと引いてしまいます。



ある日、大怪我をした父親を奇跡の力で救ってくれ、と言われます。



奇跡という大きすぎる期待に応えられず、何も出来なかった木蓮は、自身とキチェの力と、世間の男を信用しなくなります。
世間の風当たりを乗り越えてまで、自分のキチェを捨ててまで、自分という人間個人を見てくれる人などほぼ皆無だろう。木蓮の夢見る恋愛は、思い描いたよりずっと高い壁を持っていました。

木蓮が紫苑に惹かれた理由の一つに、世間の風当たりを真っ向から受け止める、という気の強さと捻くれっぷりにあったと思われます。

責任重視で小心者の柊(そもそも顔が好みじゃない)、同じく気の弱い秋海棠、イケメンだが優等生で理想家で世間体を大事にする玉蘭。
世の中からはみ出ているような紫苑が、キチェスではない一人の女として、自分を扱ってくれるように感じたのでしょうか。





完璧な美貌と知性を持った木蓮は女友達も作れず、上っ面以外を見てくれる男性とも出会えず、学校社会でも孤立します。



自信を持てない木蓮に、だったら思いっきり澄ました顔をしてやれ、と世話役のモードがアドバイスします。
木蓮の上品で気高い所作はこのあたりの心情で磨かれたようです。

結果、木蓮は月基地の男性陣のマドンナになりました。男性陣からは神格化され、紫苑からは僻まれ、槐や繻子蘭からは敬遠されイマイチ近づけずに終わります。



KK(地球)観測スタッフ入れ替え募集への応募に木蓮は自分が自分である為にどうしても必要だと周囲を説得しました。
生まれながらにレールが決められている中、木蓮はそれを踏み外す決断をします。


柊との初対面。木蓮は意外にも面食いでミーハーです。
紫苑含め皆が思っているほどには聖人ではないということが伝わります。



木蓮の玉蘭と紫苑への第一印象は、両方好みだと、ほぼほぼ互角でした。
二人の性格の差と、世間への考え方、加えて、より自分個人を必要している相手を選んだのだと思われます。







紫苑視点と比較すると面白いです。
紫苑と木蓮は正反対の性格に見えて、孤児であること、運命を呪っていること、世間と常識を憎んでいること…と共通点が多々あります。
木蓮は気品でバリアを貼り、紫苑は皮肉で自分を慰める…、表への現れ方は全く異なります。





紫苑は木蓮をキチェスとして敬いはしませんでした。
木蓮は自分を特別扱いしない紫苑に魅力を感じます。
幼少期からの理想どおりのキチェのない自分単体を見てくれるハンサムな男性だったのです。



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(6), (7), (8), (9), (10), (11)
★ぼくは地球と歌う
1巻, 9話




8巻です。
これでちょうど2/3終了です。



表紙は木蓮です。



木蓮の夢を見る亜梨子。
木蓮は大人しいというより、意外と気の強い人でした。



病室に未来路が一人訪れます。
未来路は過去ばかり気にするなと輪を気遣います。



そこに輪の母親が帰ってきます。





輪に向かって、お前は誰だ、と糾弾する母親。





母親に否定されて、輪はショックを受けて失踪してしまいます



亜梨子は木蓮の夢を見たと会合で説明します



「母親に自分の子じゃないって言われてショックじゃない奴いるか」
月組も皆、輪に同情します。

輪はたった一人で孤独に闘っている様に見えますが、田村も未来路も春彦も月基地組も全否定はしていません。
迅ハに関しては嫉妬やら前世からの複雑すぎる感情が消えてないでしょうし、田村については肋を折ったりと輪も随分手を出しており、まあ、少し口が悪くてもしょうがないとは思います。

一成は最終的にはかなり輪に理解を向けてくれますし、桜もそこまで否定はしませんし、春彦はもうなんとか絶望を救おうと必死になってくれます。未来路も随分優しいですし。
大介は…あまり出てこないし、もともと性格的に輪や紫苑の方針に賛同しそうにありません。



月組の理解が得られるだけで、輪は良かったと、私は思います。



説明役の大介くん。



亜梨子は輪の母親から理解を得ようとします。



最後まで残ったのは誰なのか…。
輪と春彦が入れ替わった事により生じた矛盾が出てきます。
亜梨子は最後まで残ったのは輪だと断定します。



輪の母親は亜梨子の説明を受け入れました



輪は、不認可の医者・森と浮浪者のブンさんに拾われます。



輪くん、手負いの猫みたいです。



最後まで残ったのは輪だと確信する亜梨子は、輪が紫苑ならば矛盾しないのではと考え始めます。



輪の抱える「9年間」という歳月に気付いてくる亜梨子。
亜梨子が輪へと近づいていきます。





亜梨子は輪を理解して救うには、自分が覚醒するしかないと自覚していきます。
輪の孤独は、亜梨子が以前危惧したよりずっと深い。
輪を家に帰すことこそが、亜梨子の定めるゴールとなります
亜梨子にとって、過去の夢はもはやロマンティックな興味の対象ではなく、輪を取り戻すツールとなっていきます。
 
この作品の大きな筋書きには、輪にどうやって過去を乗り越えさせるか、どうやって輪の孤独と絶望を救うのか、という命題があります。
時間はかかったもののヒロイン亜梨子が少しづつ目指す所へ向かってくれる。読者として、嬉しいシーンです。



輪は家を締め出された報復のために、田村のライバルであった間島という男を利用しようと考えます。



迅ハと一成と亜梨子は、田村を訪ねます。



そこで、田村は犯人は小学生だと言います。



田村と春彦は3人に全てを告白します
春彦は亜梨子に自分の知る真実を話し、過去を懺悔し、そして輪の抱える孤独を伝えようとします。
春彦は自分の考える方向で本当の償いを果たそうとします。

春彦は決して男らしくカッコいいタイプではないですが、卑怯な部分もありますが、それでも彼なりに必死に闘っていることが分かります。そのひたむきな生き様は、読者の心にも、亜梨子の心にも響きます。







輪の抱える9歳差という歳月は、死体に囲まれたった独りで生きた狂気の時間でした。



亜梨子は輪が年齢差に苦しんでいた事を思い出します。







輪が何故夢に怯えるのか、何故あんなにも寂しそうなのか、何故年齢差を気にするのか、輪の言動を亜梨子はやっと理解します。

9年誰も居ない世界でただ独り生きるってどういう感じでしょうね。
御飯や排泄の心配は超科学で無縁だと仮定しても、精神は病みそうです。







迅ハ(玉蘭)が紫苑(輪)の為に怒る、このシーンは切ないです。
玉蘭も多分心から紫苑を嫌ってはいないのだと思います。
そして、相変わらず泣くだけの春彦は田村に庇われてズルいです…。
迅ハも自分が正しいと相手を糾弾する所は玉蘭らしいとも感じます。正論大好きの玉蘭らしさも出ているシーンです。





亜梨子もついに、もはや覚醒なしに輪を理解出来ないという現実を自覚します。
輪を救い家に帰すためには、同じく過去を背負い闘わなくては、声を届けることが出来ません。



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7巻です。
紫苑の回想が終わり、舞台は現実世界となります。



 表紙は輪。人気ですねー。


輪は病室で目が覚める。
ありすをとにかく好きな事が伝わるエピソードが多いです。



輪はさらに大人っぽくなっていきます。亜梨子が輪に対して、顔を赤らめるのはこの時点が始めてかもしれません。亜梨子の中でも、近所の小学生から一人の男性へと少しづつ昇格してきています。


 春彦の裏切りにより、計画を修正する輪。


田村は輪の住所を教えろと春彦に迫る。



 クラスメイトに綾子という名前のピアノの先生を紹介してもらいます。




迅ハは過去とケジメをつける為にキーワードを集めようと言い出します。
輪が自分は秋海棠だと嘘をついたことで、迅ハの協力が得られました。
 さらに、輪は槐のも聞いてくれとけしかけます。


暴走族がSという人物の指示で、迅ハと一成を襲った事が分かります。



迅ハは一成にキーワードを教えてくれ、と頼みます。



 一成は、亜梨子に惚れる迅ハに嫉妬してキーワードを教えません。


 相手を思いやらずかっこ悪いと桜が一成を諭します。


一成は実らなかった過去の恋を捨て、新しい人生を生きようと決意します。



桜が迅ハに槐のキーワードを教えます。



一成は過去とのケジメをつけようとします。



迅ハは果たして亜梨子が好きなのでしょうか。
木蓮が好きなのでしょうか。

迅ハは亜梨子だと言いますが、どちらかといえば、木蓮を求めているんじゃ、と感じます。
輪の早い段階からの一途さもあり、亜梨子は婚約解消前後から輪のことばかり心配しています。
亜梨子があまり話さない性格というのもあるんでしょうが、迅ハに対して亜梨子は輪ほどには心を割いているように感じられません。
何度も告白されていながら、断ってもいないので、嫌いではないようですが…。





輪はピアノの先生である綾子に懐きます。(演技)
亜梨子はそれが面白くありません。
亜梨子は無自覚ながら輪を男性として見てきています。


現世において、亜梨子が紫苑ではなく、輪自身にどこで惚れたのか、ですが
春彦とのデートで見せた輪の春彦(紫苑)へと嫉妬と、
婚約解消後の輪の叫びが原因としてあるとは思いますが、
亜梨子が綾子への嫉妬心を自覚した、ということも原因になっていると思います。

この後、輪と距離が出来たことで亜梨子はさらに輪の事を真剣に心配します。
そして、春彦から真実を知らされることで、亜梨子は輪の想いを理解するようになります。


この頃から亜梨子は度々夢を見出します。



綾子のことでのショックを引きずる亜梨子。



秋海棠(輪)は春彦(紫苑)に利用されているという迅ハと一成。
亜梨子は輪を心配します。



再び亜梨子に告白する迅ハ。
迅ハこそ、最後の最後まで過去を清算出来なかった可哀想な男かもしれません。
木蓮は絶世の美女らしいので、毎日夢に出てきたら、それは忘れるのは大変かもしれません。







田村と未来路が輪の病室を訪ねます。



母親を盾に脅す田村。
綾子に近づく輪。
お互いさまですね…。



田村は母親の存在が抑止力になることを期待します。
未来路は輪の母親を心配します



壊れていく輪の母親。
看病疲れでノイローゼになります。






亜梨子は覚醒を決意します。
紫苑(春彦)に輪を利用しないでと頼むと言い出す亜梨子。
昔の繋がりは関係ない、と言います。

亜梨子としては、輪への心配による言動だったのですが…。
輪には、それが亜梨子は現世では紫苑(輪)と結ばれる気はない、という絶縁の言葉に聞こえてきます。

輪は亜梨子に激しく怒ります。
輪が怒る理由が分からず亜梨子は混乱します。
何より輪にあれだけ強く拒絶された事にショックを覚えます。


亜梨子と輪が本格的に言い合いをするのはここが始めてになります。
輪を本気で怒らせた事、これは少なくとも亜梨子は少しずつ輪の心理へ近づいている事をも証明してくれます。



輪は自分をもう好きじゃないのか。木蓮という記憶がないのなら自分は必要ないのか、泣き出す亜梨子。



どさくさに紛れてキスをする迅ハ(笑)
読者は輪に感情移入しているので、これはイラっときます。



迅ハは紫苑について警告します。
木蓮は紫苑にレイプされたんだ、と亜梨子に教えます。

秋・紫苑・玉ともに三者共通して、木蓮は無理やり紫苑に襲われた、という見解の様です。

迅ハ(玉蘭)は、木蓮は好きで紫苑と婚約したわけじゃない、と信じているようです。
そして、紫苑(輪)もそう思っているから亜梨子を迅ハに取られたくない。
迅ハも輪も過去の因縁を未だ引きづっています。

迅ハはボク月においても、ずっと引きづっているので、木蓮の幻想に囚われてむしろ切ないです。




輪の中で、主格が混合されてきています。紫苑の事を「オレ」と呼ぶ輪。この段階では、小林輪という少年の自我は殆ど紫苑という記憶に支配されていることが想像出来ます。



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第6巻です。
半分まできました。
戦災孤児で頭の良い紫苑は、平和な国で両親と兄弟に囲まれて育った平凡な私に大きな刺激を与えました。
…。捻くれたくないものです…。



表紙は輪です。



平和な故郷に未練がないという玉蘭。
紫苑の複雑な感情はさらに歪んでいきます。



繻子蘭との出会い。
そして、木蓮とも出会います。








紫苑は、木蓮に対しても玉蘭と同じように劣等感を持ちます。
物語後半の木蓮視点とは随分異なった感情を抱いており、紫苑ってどれだけ捻くれてるんだって後々笑えます。





紫苑は木蓮に対して、憎しみともいえる羨望を持ちます。
その内実は、余裕ある者からの自分への、その恵みのおこぼれを分けて貰えることでした。しかしながら、紫苑は何故自分が木蓮や玉蘭に絡みたがるのかを理解しません。


紫苑は木蓮が絶対的に恵まれた人間だと勝手に想像していました。


紫苑に虐められて落ち込んだ木蓮は、歌うことで浮上しようとし、キチェスの力で植物を繁殖させてしまいます。



繻子蘭は7人の中でも素直というか、普通というか、思ったことをそのまま出す性格ですよね。
物語の主役には躍り出ませんが、7人のバランスを取っており、物語を支えているキャラクターだと思います。



この場面では玉蘭は紫苑を庇います。
玉蘭も紫苑が不器用な事を理解しているんですね。
なので、二人のライバル心が本格的に拗れていくのは木蓮を挟んだ恋愛感情が膨らんでからだと思われます。
恋愛って恐ろしい…。
木蓮の魅力って怖い…。



玉蘭は次第に木蓮に傾倒していきます。




紫苑は槐には優しくします。
紫苑は恵まれてるって思う人間につっかかるだけで、辛そうな人間には何気に優しいのでしょうか…。
女性らしい槐が玉蘭にはお似合いだと、槐を認めていたのかもしれません。



母星からの連絡が途絶え、自分たちの文明が戦争で滅びたことを知ります







皆が混乱している中で、木蓮と紫苑だけはショックに慣れているようでした。
木蓮編ではこのシーンが大きなターニングポイントになります。
紫苑にとっては何気ない、むしろ嫌味のつもりだった程度なのでしょう。
紫苑にとっても、木蓮はただただ恵まれ幸福の只中で生きてきたような女性ではないと気付かされたのではないでしょうか。

とにかく、マドンナである木蓮の気持ちが紫苑へと向かった事により、基地の男性陣全員から紫苑は本格的に憎まれる事になります





母星の消滅により、紫苑はKK(地球)に降りようと提案します
玉蘭は「許されない」と言います。
神を信じない紫苑には理解出来ません。

幼馴染であり良きライバルでもあった二人の関係は、修復不可能な程に壊れていきます。

私の想像も入りますが、紫苑は玉蘭に神なんて居ない。緊急時は人間は誰だって必死になり、誇り高くなどない。そういう事を証明してやりたくなったのかもしれません。
絶望というもの、己れの醜さを自覚するということ、綺麗事を並べる玉蘭に、紫苑が真理だと思う事を分からせてやりたくなったと思われます。




紫苑は木蓮や繻子蘭からキーワードを聞き出そうとした事と、
いざとなったら侵略してでもKK降下を果たすべきだという意見で過激思想として更迭される事になります。

降下反対派は、柊と玉蘭。
賛成派は、紫苑と木蓮、繻子蘭、槐。

降下派が多数な状況でしたが、責任者の柊が反対したため、議論は膠着します。

槐はそもそも玉蘭に表立って反対しない。
繻子蘭は皆の説得で「許されない」事を受け入れた。
秋海棠は玉蘭の強行姿勢に反対するものの強く声は上げない。
紫苑は更迭され、意見は抹殺された。
柊は、責任者として規則違反の降下には強い反対を示した。

その中で、木蓮は降下論を支持し、紫苑の更迭に強い反対を表明します。
玉蘭は、木蓮の態度への嫉妬もあり、降下論に強固なまでに反対しました。

玉蘭の独裁的な態度はまるでイジメだと繻子蘭と秋海棠は紫苑更迭に弱い反対を示します。
残ったメンバーの中で、次第に玉蘭が孤立していきます。



木蓮っていい女だなあ…。








紫苑って最低な男ですね…。
漫画の中では感情移入しますが、自分がリアルに木蓮の立場だったら絶対嫌ですね(笑)



木蓮は紫苑のラブコールを受け入れます。



玉蘭の鼻を明かしてやった。醜い感情を表に出してやった。
紫苑は喜びます。
マドンナが汚された事で、秋海棠も他の男性陣も女性陣も紫苑を嫌悪します。



秋海棠が紫苑を憎んでいる様子が、少し描かれていました。






紫苑はやがて気付きました。
自分はただ木蓮と寝たかっただけだと。
自分が木蓮に惚れていた事を傷つけてから知ります。

紫苑が自身の恋愛心を理解するのは、木蓮にとっては遅すぎました。
二人の気持ちのすれ違いはここに端を発します。



体調が戻った木蓮は、二人の関係は合意だと伝え、紫苑の更迭を解くために、私達は婚約したのだ、と嘘をつきます。
木蓮の慈悲深さと愛情に触れて、紫苑は自分の誤ちを後悔します。







紫苑は、寂しさをアピールしたかっただけだと告白します。
ただただ優しさが欲しかった。
そのために玉蘭と木蓮に絡み続けていたのだ、と懺悔しました。

「口実が必要だったんだ あんたを抱くのに」
紫苑なりの告白だったのでしょうけど、これは木蓮に伝わらなかったのも無理はありません。

木蓮は紫苑の過ちをすぐに許しました。
その後、紫苑は自分を許した木蓮を聖女のように愛します。



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ぼく地球5巻の感想です。
古い漫画なので、ある程度ネタバレしても宣伝にもなるとは思うんですが
そろそろ少し簡略化して語ろうかと悩んでいます。



5巻は木蓮。
金髪美女って黄色人種だと憧れますよね。
かといって、私は日本人の女優さんのが好みですが…。
私は深田恭子さんや田村ゆかりさん、中川翔子さんなど少し童顔な人が好みです。

…。木蓮より亜梨子の方が好みかもなあ。木蓮は性格込みで好きです。
一途ながら控えめな槐も好きです。

ESP対決、そして個性の強い紫苑の過去。このあたりから私はもうこのお話に夢中でした。



輪がタカシを呼び出します。



田村の口から春彦が全てバラしたことを知らされます。



殺されそうな時に、相手を思いやって葛藤する田村。
田村さん、良い漢ですよね…。
自分が小学生の時は輪の味方ばかりしていましたが…。



未来路が登場。
ESP対決となります。



春彦が駆け付ける。





少女漫画とは思えない表現(゚д゚lll)
日渡さんの台詞は、読者の心を見事に抉ります。

輪の憎しみや絶望、狂気がどれだけ大きいのかが伝わります。
それは小2の身で抱えきれる重みではないでしょう。




対決の結果、舞台となったお寺は業火に焼かれます。
初めて人を傷つけて怖かった」という未来路。
紫苑は既にその域を越えています。

輪と春彦の協力はここで終了します。
春彦は輪の狂気がどれだけ深いかを実感します。
田村は超能力対決ではなく別の手段で輪を抑えなくてはと考えます。


大怪我で入院する輪。
作中の半分は入院してないか…?



紫苑の戦争の記憶。
人を殺した事を怖がる輪。
久々に子供らしい姿ですが、小学生には重過ぎる記憶であるという事はよく伝わります。



 輪は夢を見る事を嫌がります。




輪の母親は輪が別人みたいだと言い出します。

私自身ももうそこそこの年齢になったので、輪のお母さんはそれは心配で不安で辛いだろうなあと感じます。
自分が小学生の頃はちょっと酷いって思っていました…。



覚醒により人格が変わることを、亜梨子は恐れます。

この辺りの伏線はとても巧妙です。
輪が何と独り戦っているのか。
序盤のうちから度々示される問題提起ですが、輪が現代日本で平和に生きる子供には想像もつかない大きな重荷を背負い、潰れそうになっている事が自然と察せられます。

大人になってくると抱えきれない辛い事って出てきたりするので、理解も出来るんですけど、この作品のテーマは人間心理の本質を問い質すようなものだと思います。



ここで、ぼく地球の前編1/3が終了。
ここからの中編は、入院中の輪の夢、紫苑の記憶を追う物語と目覚めた輪と亜梨子達7人の葛藤が描かれます。
紫苑はどういった人物なのか。何故捻くれたのか、木蓮とは他のメンバーとはどういった関係なのか、年表に記載された出来事は当事者達からどう見えていたのか。
月組7人は大学院を出ての社会人でありおそらくは30歳前後。
子供には刺激の強いメロドラマのような人間関係が紡がれます。



幼い紫苑は、敵兵に捕まり、戦災孤児として孤児院(教会のような宗教施設)に預けられます。



敵兵として周囲の親や友人を殺された経験を持つ紫苑には、神の教えも道徳も、全てが綺麗事であり、人間の本質はそこには無いと考えています。



神の使いだとされるキチェスにも、反感を持ちます。
自分は「選ばれない人間」で戦災孤児になった。
キチェスは「選ばれた人間」で国から保護される。
紫苑は神は不平等で、全能でもないと断定します。



紫苑はラズロという男性に引き取られ、養育される事になります。
ラズロとキャーという猫に囲まれて、紫苑は今まで知らなかった「家族」と「愛情」に触れていきます










ラズロは紫苑に「無償の愛情」を注ぎました。
紫苑は暖かさに触れて初めて自分は不幸だったと思い知ります。

悔しいなら不幸になっちゃ駄目だぞ
この言葉はずっと紫苑と輪の中に残ります。



しかしながら、78日間の共同生活の後、ラズロとキャーは交通事故で亡くなりました。
紫苑は自分がどれだけ不幸なのか、痛感します。



名門校に進学した紫苑は、玉蘭秋海棠という同級生と出会います。



幸せな家庭で育った玉蘭に紫苑は強いコンプレックスを抱えています。
玉蘭も、勉強や恋愛で先をゆく天才児でイケメンな紫苑にコンプレックスを抱きます。

一方で、紫苑は玉蘭の公平な優しさに惹かれ、玉蘭は紫苑の世間体を恐れない強さに惹かれます。



玉蘭の片思いする少女に告白されて、優越感に浸る紫苑。
紫苑自身は劣等感を覆すために玉蘭に絡んでいると考えています。



最終的には、彼女に紫苑は顔だけだが、玉蘭は性格が良いと言われます。
紫苑の劣等感がまた深くなります。
自分が不幸だと認識している紫苑は、どうにか幸せになりたい。
だけど、そもそも幸せが何なのか、自分が何を求めているのか、恵まれなかった紫苑には解りません。





必死で玉蘭に絡んでは寂しい事をパフォーマンスする紫苑を、玉蘭は理解出来ません。
紫苑自身も自分の行動理由を理解しません。
紫苑は後で言います。それは理解しちゃいけない子供じみた感情だったと。

二人は互いに憧れ認める部分も多々あったからこそ、ライバル関係にもなれましたが、お互い強い劣等感をも優越感をも抱いており、複雑すぎる心理を本当に理解し合う事は難しかったと思われます。

私も複雑なライバル心は今なら理解出来ます…。
大人になると少し玉蘭に同情しますね…。
玉蘭も人の気持ちを察する能力は低いですよね。根は優しく真面目な良い人だと思います。
紫苑は育ちもあるんでしょうが、捻くれすぎです…。男らしい強気な性格で、少女漫画的には華があって良いですけどね^_^
リアルだと恋愛対象にはならなそうなお人です。私はもっと家庭的な男性が好みです。

後ほど繻子蘭は紫苑の片思いの相手は玉蘭だと言います。紫苑は玉蘭が本当は好きなんですよね。戦災孤児を庇ってくれるその優しさがもっと欲しい。もっとかまって欲しい。自分を見て欲しい。でも、その真意を自分で認めることが出来ない。
玉蘭も紫苑が自分にアピールしてきている事には気づいています。あいつは可哀想な奴だから優しくしてやろう。そういった心持ちがあるのに、どうしたら紫苑が喜ぶのか分からない。何をしても嫌がる、否定する。玉蘭は紫苑を持て余してしまいます。次第に玉蘭は紫苑にかまってはならないという考えが育っていきます。





社会人になり技術者となった紫苑は、その性格と出生ゆえ田舎の星KK(月)へと左遷されます。




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4巻の感想です。
4巻までで主要な人間関係は語られます。
ちょうど1/3が完了したというところでしょうか。
物語の最後まで続く伏線と疑問も、読者にきちんと示されています。
その後は紫苑と木蓮の夢の詳細や春彦サイドと輪の対立へと進展していきます。



4巻の表紙は、夢と現実が分からなくなってしまう輪の苦悩が記載されています。





春彦と亜梨子の密会、
輪と亜梨子の婚約、
何故春彦は自殺したのか、
会合メンバーに怪しまれます。



「輪くんが何考えてるのかわからない」
デートから帰った亜梨子は輪の考えが分からないと泣きます。
このイベントで亜梨子は次第に輪中心に物事を考えるようになっていきます。



後編のボク月にも出てくる輪の詩。
輪が小2とは思えない孤独を抱えていること、亜梨子を本気で好きな事が伝わってきます。


輪は亜梨子との婚約を解消します。
秋を演じてキーワードを集めるには不都合だったからです。



「どうして?輪くん」
「ずるいなあ。聞いてばっかり」
答えはみんな君の中にあるのに

亜梨子が木蓮としての記憶を取り戻さなくては理解出来ないところに輪は居ます。
亜梨子は、自分が憶いださなくては輪は救えないと悟ります。



ボクとオレの間で彷徨う輪の主格。
追い詰められたように爆発する輪の孤独。
輪は深いところで本気で亜梨子を必要としている。



どうして毎晩 月での夢をみなくちゃならないんだ
どっちが現実なのかわからない わからないんだ

作中で最も、輪自身の心情が素直に表現されているシーンになります。
この言葉はずっと亜梨子の中に残ります。
輪がここで亜梨子に孤独を吐露出来たからこそ、亜梨子は輪へと辿り着けるようになります。


輪は、毎晩月でたった独りの夢を見ると言う。
どっちが夢なのか、現実なのかが判断出来ないと。
8歳の小さな身体の中で、幼い輪と、紫苑の強烈な記憶が争っています。

「月に やっぱりオレは たった独り」
「どこを探しても 君はいない」
亜梨子は輪が月に独り遺された記憶を持つことを理解します。



亜梨子は少しずつ気付いていく。
輪の亜梨子への想いは、普通の8歳の男の子が近所のお姉さんに憧れるような気持ちではない。
亜梨子自身の紫苑へのほのかな憧れとも違う。
輪の想いは、もっと孤独で複雑で本質的な感情だと理解していきます。



亜梨子は無自覚ながら輪からの婚約破棄にショックを受けています。輪の切実さ、真摯さに触れて、亜梨子の中にある輪への気持ちも変化していきます。
だけど、亜梨子自身も自分の感情がどういったものなのか分からない状態です。

このエピソードは亜梨子の心をも占めていきますが、読者の心も抉ります。
輪の魅力が大きく現れているシーンではないでしょうか。



輪は婚約破棄を春彦に迫られたとメンバーに伝えます。



迅八がキーワードで夢が本当に過去だったのか確かめられるんじゃと言い出します。
過去だと確認して、亜梨子が木蓮かどうかも分かるんじゃと考えます。



秋(輪)につられて、桜が無防備にキーワードをバラします。
これで、輪(紫苑)、春彦(秋海棠)、桜(繻子蘭)と3つのキーワードが揃います。





死んだ順は、玉蘭、繻子蘭、柊、槐、
秋海棠、木蓮、紫苑だと判明します。

キーワードを集めるのに大介が反対し、年表を作っていくことになりました。



田村は春彦の手紙から7人の人間関係などを理解しようとします。

田村の関係図を見ると、木蓮は4人の男性から惚れられていたという
とてつもない魅力を持った女性だと分かります。
結果、木蓮に選ばれた紫苑は3人の男性から妬まれることになります。



田村は春彦よりの人間のため、輪の孤独を想像しつつも、春彦を守ろうとします。
あばらを折られたということもあるでしょうが、当初田村は春彦中心に物を見ています。


輪の本当の目的は何か。
独りで何と戦っているのか。



田村は未来路の義母と話します。



未来路は超能力のせいで実母に捨てられた過去を持っており、過去に苦しむ春彦と輪たちに共感を覚えます。



未来路は、真面目に協力したいと言ってくれます。



未来路の義母からは、春彦だけでなく、輪も助けてあげるべきじゃないか、と説教されます。


未来路は実母から捨てられた過去をずっと引きずっています。
実の親に拒否された、という出来事は決して忘れられるようなものではないと想像できます。
未来路のこの経験が、最終的には春彦・田村らにも、輪への理解を助けたのではないでしょうか。

この作品は勧善懲悪の話ではなく、春彦も輪もどちらも過ちを犯しています。
過ちを許す、というテーマが未来路の義母の話から発せられます。

余談ですが、未来路がこの義母に惹かれたというのも、このエピソードだけで充分に説得力があります。
ボク月では未来路視点というより、カチコ視点で描かれ、カチコはくよくよと悩む性格でないため、分かりづらい点もありますが、未来路がずっと家族という形に悩んでいるもの哀れだなあと感じます。

個人的な想像ですが、ぼく歌においてカチコが蓮にきつくあたる原因もこの辺りにあるのではないか、と妄想しています。



亜梨子は輪の孤独を理解しようと、木蓮になろうとして、早朝に音楽室で歌うようになります。



亜梨子の歌声は木蓮のように魅力のある歌声でした。



そして、音楽室近くの樹木だけが急成長していきます。

迅八が現世において、亜梨子に惹かれる具体的なエピソードはあまり描かれません。
迅八が亜梨子に惚れ込んだ要因が木蓮というだけではないのなら、この歌声が理由なのかもしれません。

春彦と迅八は駅で会い、迅八が輪と亜梨子の婚約破棄させた事で返答次第で怒るといったところ、春彦がキレます。


玉蘭はずっと木蓮を探すという一成。
玉蘭は転生しても、木蓮を探すだろう。
永遠と片思いが続くのは辛いですね。



「どうして前世なんか憶いだしちゃったんだろー・・・」
一成は前世を抱えることに疲れてきます。

序盤の主役が春彦ならば、中盤の物語の主役は一成です。
終盤の主役は当然ながら輪と亜梨子です。

それぞれが過去に振り回され、葛藤する様が描かれます。



夕飯を作る亜梨子におでんをねだる輪。


 


春彦は婚約破棄の件で輪を呼び出します。春彦は亜梨子に輪の孤独を救ってもらいたいからです。
それに、春彦は輪の真意が理解できない。それでいながら、春彦は輪を理解しようとします。

彼女が生きてさえいてくれれば良い。」
全身全霊をかけて守る。」
輪の亜梨子への一途な想いは、想像を絶する深さを示します。

連載中に届く手紙の9割は小林輪へのラブレターだったと作者さんは仰っていましたが、小林輪の最大の魅力はヒロインへの一途な想いだと思います。
前世と今世、過去と現在に渡り、輪は亜梨子を求めています。
そして、9歳差もある亜梨子と自分が不釣り合いだと諦めてしまったのです。





大介が年表を作ります。
柊、後悔するー。
あまり出番のない大介ですが、彼もまた葛藤を抱えていることが伺い知れます。

一成はその文面を見て笑いますが、輪はそれを見て、計画に使えるなと舌を舐めていたのかもしれません。



感謝祭での木蓮の歌の映像を紫苑が管理していた、と輪は教えられます。
輪は動画の存在を忘れていました。




繻子蘭の槐への憧れ。
木蓮や他の男性に厳しい繻子蘭ですが、一途な槐を繻子蘭は羨ましく思っていました。
繻子蘭が槐へ友情以上の感情があったのかは分かりませんが、相当槐へ好意があったようです。



返事はゆっくりでいいと、迅八に告白される亜梨子

イジメられかけていた亜梨子を庇ったりと、出会った当初から迅八は亜梨子に好意を示してはくれていました。亜梨子は迅八を好意的には捉えています。
不良から超能力で守ったり、家に度々連絡したり、婚約した輪に嫉妬したり、密会した春彦に嫉妬したり、と迅八の亜梨子への想いは少しずつ育っていきます。

ただ、それが本気にまでなった理由は亜梨子の歌で植物が成長した事にありそうです。迅八は木蓮と思うから亜梨子を好きになった様です。
亜梨子は迅八の優しさに揺れながらも、それ以上に自分に激しい想いを示し孤独に震える輪へと向いていきます。ただ、どこから同情で、どこから友情なのか、兄弟愛のようなものなのか、亜梨子自身も自分の気持ちを理解しません。



木の成長を理由に会合に誘われ、輪を理解し救おうとする亜梨子は会合への参加を承諾します。





未来路は瞬間移動は心臓に悪いと春彦に忠告をします。

未来路が何者か訝しんだ春彦は、自分の手紙が田村に届いていない事を確認します。田村の知り合いでないなら、輪の知り合いかと春彦は悩みます。


転生のためには自殺するな、と紫苑に木蓮は遺言を残します。
紫苑はその遺言を守りました。



 9年という孤独を乗り越え、転生を果たし、輪は亜梨子と出逢えた。



輪は、亜梨子の覚醒を望みながら、嫌われる事を何より恐れています。

約束を守り、出会いを果たし、覚醒を待つのは、君に嫌われるためじゃない
この理想郷が夢で終わらないことを信じたいー

輪の真摯な想いは、読者に自然と願いを抱かせます。
前世の恋人同士が転生して出会い再び結ばれる、それが読者の希望となっていきます。


桜になんで木蓮だと思ったの?
と聞かれ、植物の気持ちが解るというと笑われる亜梨子。



亜梨子は輪を理解しようと、輪のために木蓮になろうとします。



最後に独り残ったのは輪だと気付いた亜梨子。
それを否定する輪。





亜梨子は何とか輪に近づこうとしますが、輪は照れ隠しなのか、亜梨子に子供扱いされたと思ったのか、亜梨子を拒絶してしまいます。
輪が抱え、隠そうとする秘密に亜梨子はなかなか辿り着けません。



春彦からも亜梨子に対する姿勢で、何を考えているのか分からないと言われる輪。



春彦は未来路の事を輪に尋ねてしまいます。



輪は未来路には心当たりがありませんでした。



味方を失うと告げられます。



ここで、春彦は田村が手紙を読んだ事を悟ります。



★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻, 9話




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マンガ感想&ネタバレ

★ぼくの地球を守って
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ゲーム感想・おすすめ

*メタスコアランキング
上からオススメ順。主観多々
世界観重視,厨二ファンタジー,
美男美女,癒し系,協力ゲーム好き

【個人的な神作品】
*ICO(ADV,PS2等)
*風ノ旅ビト(ADV,PS3)
*Demons&DarkSouls(Act,PS3)
*DarkSouls2(Act.RPG,PS3等)
*Bloodborne(ARPG,PS4)
*ワンダと巨像(ADV,PS2等)
*rain(ADV,PS3)
*428(ADV,PSP等)
*シュタインズゲート(ADV,PS3)
*空の軌跡,零の軌跡(RPG,PC等)
*ジルオール(RPG,PS2等)
*幻想水滸伝1-3(RPG,PS等)
*シャドウハーツ1&2(RPG,PS2)
*月下の夜想曲(Act,PS等)
*Ysシリーズ(ARPG,Vita等)
*Ys8(ARPG,Vita等)
*逆転裁判(ADV,DS等)
*キングダムハーツ(RPG,PS2)
*ラストオブアス(TPS,PS3)
*GTAシリーズ(TPS,PS3,ceroZ)
*ウィッチャー3(RPG,PS4,Z)
*スプラトゥーン(TPS,WiiU)
*華アワセ(乙ゲ,PC)

【個人的な秀作】
*DOOM(FPS,PC)
*FF5(RPG,SF)
*DQ5(RPG,SF)
*モンハン2G(Act,PSP)
*IQ(パズル,PS)
*TRICK&LOGIC(ADV,PSP)
*デビルメイクライ4(Act,PS3)
*ドラゴンズドグマ(RPG,PS3)
*エルダースクロール(RPG,PS3,Z)
*マインクラフト(工作,PS3等)
*アサシンクリード(Act,PS3,Z)
*アンチャーテッド(TPS,PS3)
*零~zero~(ADV,PS2)
*零~濡鴉の巫女~(ADV,WiiU)
*SIREN(Act,PS2等)
*ぐるみん(Act,PSP&PC)
*ダンガンロンパ1&2(ADV,PSP)
*プロジェクトディーバ(音楽,etc)
*龍が如く4(ADV,PS3)
*東方・紅魔城伝説2(Act,PC)
*式神の城(Stg,PS2)
*ペルソナ4(RPG,PS2等)
*大神(RPG,Wii等)
*ニーア・レプリカント(RPG,PS3)
*メタルギアソリッド(Act,PS等)

*2016年発売日表
*2015年E3PV集

ゲーム感想

【個人的な惜作】
*閃の軌跡Ⅱ,,③感想,,⑤キャラ,,,⑧クリア後の解釈(RPG,PS3)
*フラジール(ADV,Wii)
*絶対絶望少女(Act,Vita)
*ジルオールゼロ(Act,PS3)
*ブレスオブファイヤ5(RPG,PS2)
*ドラッグドラグーン3(RPG,PS3)
*エスカのアトリエ(RPG,PS3)
*FF13-3R(RPG,PS3)
*テイルズヴェスペリア②感想(RPG,PS3)
*Tree of Savior(ARPG,ネット)
*ECO(RPG,ネット)
*タルタロス(ARPG,ネット)
*歴史物(小説・漫画)

独自性、戦闘操作性、快適か
ストーリー、キャラ、デザイン
音楽、画質、難易度で評価

ゲーム日記

★シャドウバース
冥府エルフ
ロイヤル

★任天堂ゲームの感想
*スプラトゥーンの日記
S以上・96凸ギア立ち回り戦略
おすすめ武器
C-, C, C+, B-, B, B+, A-, A
マップざっくり考察

★ファルコムゲームの感想
*イースⅧの日記
1, 2, 3, 4, クリア後の感想

*東京ザナドゥの日記
1話, 2話, 3話, 4話, 5話,
幕間, 6話, 7話, 最終話
クリア後の感想

*閃の軌跡Ⅱ
*,,③クリア後レヴュー,,
⑤キャラ,,,⑧クリア後の解釈

*その他
*空の軌跡,零の軌跡
*Ysシリーズ
*ぐるみん

★スクエニのゲームの感想
*いけにえと雪のセツナ
(1), (2), (3), (4), (5)
クリア後の感想
Amazon工作疑惑

★LOL
*初心者向けオススメ動画
*レーンごとオススメ
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*フォーチュン
*導入ガイド

支援(・∀・)スキーによる雑記


(*´▽`)_旦ちゃ~
最近はジュデックス…
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姉:さきちゃ
RPG好き。特に支援職が好き。
好きなキャラは、エアリス。

妹:ヨルタ
モンハン世代。
ICOでゲームにハマる。
反射神経はないけど、 探索ゲー・雰囲気ゲーが好き。

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