★ぼくの地球を守って
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★ぼくは地球と歌う
1巻,
9話
ぼく地球5巻の感想です。
古い漫画なので、ある程度ネタバレしても宣伝にもなるとは思うんですが
そろそろ少し簡略化して語ろうかと悩んでいます。
5巻は木蓮。
金髪美女って黄色人種だと憧れますよね。
かといって、私は日本人の女優さんのが好みですが…。
私は深田恭子さんや田村ゆかりさん、中川翔子さんなど少し童顔な人が好みです。
…。木蓮より亜梨子の方が好みかもなあ。木蓮は性格込みで好きです。
一途ながら控えめな槐も好きです。
ESP対決、そして個性の強い紫苑の過去。このあたりから私はもうこのお話に夢中でした。
輪がタカシを呼び出します。
田村の口から春彦が全てバラしたことを知らされます。
殺されそうな時に、相手を思いやって葛藤する田村。
田村さん、良い漢ですよね…。
自分が小学生の時は輪の味方ばかりしていましたが…。
未来路が登場。
ESP対決となります。
春彦が駆け付ける。
少女漫画とは思えない表現(゚д゚lll)
日渡さんの台詞は、読者の心を見事に抉ります。
輪の憎しみや絶望、狂気がどれだけ大きいのかが伝わります。
それは小2の身で抱えきれる重みではないでしょう。
対決の結果、舞台となったお寺は業火に焼かれます。
「
初めて人を傷つけて怖かった」という未来路。
紫苑は既にその域を越えています。
輪と春彦の協力はここで終了します。
春彦は輪の狂気がどれだけ深いかを実感します。
田村は超能力対決ではなく別の手段で輪を抑えなくてはと考えます。
大怪我で入院する輪。
作中の半分は入院してないか…?
紫苑の戦争の記憶。
人を殺した事を怖がる輪。
久々に子供らしい姿ですが、小学生には重過ぎる記憶であるという事はよく伝わります。
輪は夢を見る事を嫌がります。
輪の母親は
輪が別人みたいだと言い出します。
私自身ももうそこそこの年齢になったので、輪のお母さんはそれは心配で不安で辛いだろうなあと感じます。
自分が小学生の頃はちょっと酷いって思っていました…。
覚醒により人格が変わることを、亜梨子は恐れます。
この辺りの伏線はとても巧妙です。
輪が何と独り戦っているのか。
序盤のうちから度々示される問題提起ですが、輪が現代日本で平和に生きる子供には想像もつかない大きな重荷を背負い、潰れそうになっている事が自然と察せられます。
大人になってくると抱えきれない辛い事って出てきたりするので、理解も出来るんですけど、この作品のテーマは人間心理の本質を問い質すようなものだと思います。
ここで、ぼく地球の前編1/3が終了。
ここからの中編は、入院中の輪の夢、紫苑の記憶を追う物語と目覚めた輪と亜梨子達7人の葛藤が描かれます。
紫苑はどういった人物なのか。何故捻くれたのか、木蓮とは他のメンバーとはどういった関係なのか、年表に記載された出来事は当事者達からどう見えていたのか。
月組7人は大学院を出ての社会人でありおそらくは30歳前後。
子供には刺激の強いメロドラマのような人間関係が紡がれます。
幼い紫苑は、敵兵に捕まり、
戦災孤児として孤児院(教会のような宗教施設)に預けられます。
敵兵として周囲の親や友人を殺された経験を持つ紫苑には、
神の教えも道徳も、全てが綺麗事であり、人間の本質はそこには無いと考えています。
神の使いだとされるキチェスにも、反感を持ちます。
自分は「選ばれない人間」で戦災孤児になった。
キチェスは「選ばれた人間」で国から保護される。
紫苑は神は不平等で、全能でもないと断定します。
紫苑はラズロという男性に引き取られ、養育される事になります。
ラズロとキャーという猫に囲まれて、
紫苑は今まで知らなかった「家族」と「愛情」に触れていきます。
ラズロは紫苑に「無償の愛情」を注ぎました。
紫苑は暖かさに触れて初めて自分は不幸だったと思い知ります。
「
悔しいなら不幸になっちゃ駄目だぞ」
この言葉はずっと紫苑と輪の中に残ります。
しかしながら、78日間の共同生活の後、ラズロとキャーは交通事故で亡くなりました。
紫苑は自分がどれだけ不幸なのか、痛感します。
名門校に進学した紫苑は、
玉蘭と
秋海棠という同級生と出会います。
幸せな家庭で育った玉蘭に紫苑は強いコンプレックスを抱えています。
玉蘭も、勉強や恋愛で先をゆく天才児でイケメンな紫苑にコンプレックスを抱きます。
一方で、紫苑は玉蘭の公平な優しさに惹かれ、玉蘭は紫苑の世間体を恐れない強さに惹かれます。
玉蘭の片思いする少女に告白されて、優越感に浸る紫苑。
紫苑自身は劣等感を覆すために玉蘭に絡んでいると考えています。
最終的には、彼女に紫苑は顔だけだが、玉蘭は性格が良いと言われます。
紫苑の劣等感がまた深くなります。
自分が不幸だと認識している紫苑は、どうにか幸せになりたい。
だけど、そもそも幸せが何なのか、自分が何を求めているのか、恵まれなかった紫苑には解りません。
必死で玉蘭に絡んでは寂しい事をパフォーマンスする紫苑を、玉蘭は理解出来ません。
紫苑自身も自分の行動理由を理解しません。
紫苑は後で言います。それは理解しちゃいけない子供じみた感情だったと。
二人は互いに憧れ認める部分も多々あったからこそ、ライバル関係にもなれましたが、お互い強い劣等感をも優越感をも抱いており、複雑すぎる心理を本当に理解し合う事は難しかったと思われます。
私も複雑なライバル心は今なら理解出来ます…。
大人になると少し玉蘭に同情しますね…。
玉蘭も人の気持ちを察する能力は低いですよね。根は優しく真面目な良い人だと思います。
紫苑は育ちもあるんでしょうが、捻くれすぎです…。男らしい強気な性格で、少女漫画的には華があって良いですけどね^_^
リアルだと恋愛対象にはならなそうなお人です。私はもっと家庭的な男性が好みです。
後ほど繻子蘭は紫苑の片思いの相手は玉蘭だと言います。紫苑は玉蘭が本当は好きなんですよね。戦災孤児を庇ってくれるその優しさがもっと欲しい。もっとかまって欲しい。自分を見て欲しい。でも、その真意を自分で認めることが出来ない。
玉蘭も紫苑が自分にアピールしてきている事には気づいています。あいつは可哀想な奴だから優しくしてやろう。そういった心持ちがあるのに、どうしたら紫苑が喜ぶのか分からない。何をしても嫌がる、否定する。玉蘭は紫苑を持て余してしまいます。次第に玉蘭は紫苑にかまってはならないという考えが育っていきます。
社会人になり技術者となった紫苑は、その性格と出生ゆえ田舎の星KK(月)へと左遷されます。
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